一つ前の、朗子さんの記事の反動のように、
暗い画像に戻りました。
気持ちの上では、こちらの方がしっくりきます。
続々と発生する台風の進路予想図を見つめていた不安な思いが
反映しているのかもしれません。
(続き)
最初は、積み上げた蒲団の上に座らせていました。
しかし、すぐに後ろへゴロン。
上から眺めると、世界の端っこに寝転んでいるように見えました。
足先を、この世の果ての奈落に向かって、ぶらぶらさせながら…
ふと、古いペーパーバックを彼女の傍へ置いてみたくなりました。
このところの就眠儀式として、ぽつりぽつり断続的に読み続けている
Lord Dunsany の "At the Edge of the World"。
"The Fortress Unvanquishable, Save for Sacnoth" や
"Poltarnees, Beholder of Ocean" など、初期の有名どころが入っています。
書名が、今日の彼女の様子に相応しく思えました。
ダンセイニ卿の物語に触れましたが、
当然ながら、この子は、作者:真木環 氏の描く女の子の一人です。
Instagramで目にする新作の油彩画から抜け出してきて、
すぐ傍に寝転んでいるような不思議な感覚。
私のありふれた日常が、作者の描く物語の一場面に繋がっていきます。
今日着せていた上着の裏には、こんな鮮やかな赤いラインがありました。
以前、Frieda に着せたときには、このラインを見たような記憶がありません。
これも今日の彼女に似合っている気がして、
何枚か撮っておくことにしました。
スーパー・リアルな顔立ちではないのに
何とも言えない存在感です。
彼女には、彼女の紡いでいる物語がある_ということを
改めて感じました。