2018年は、この子 Irisを、Level-Dのオリジナル・ボディで始めます。
カテゴリー一覧で調べてみたら、2016年も、この子でスタートしていました。
今日の記事は、昨年末の、和装の朗子さんの記事と繋がりがあるような、
無いような…。
(続き)
修理済みの傷ついたボディにストレスをかけたくないので、
着物は羽織らせているだけ。
帯を用意することさえしませんでしたが、
白いレースの足袋は、足を守るために、履かせてやりました。
鼠蹊部をゴムで締め付ける下着は、一昨年の修理以来
止めています…。
夕闇が深まるにつれて濃くなっていく赤い輝き。
但し、いつもの西日ではありません。
カウンター・チェアの上の赤いスカート、塗りの枡、
赤く光らせた乃木坂のサイリューム。
小さな花弁柄の着物に、シルバーショートのウィッグ。
そんな、今日の場面から、
昔好きだった、横溝正史の諸作を思い返していました。
赤い布表紙の本を、近所の図書館から借りてきて読み耽りました。
後年、角川文庫から、あんなに出版され、売れるとは
思ってもいなかった頃でした。
闇と極彩色。
泥絵の具という言葉を知ったのも、江戸川乱歩や横溝正史の文章から…。
市川崑監督の映画や、古谷一行主演のテレビシリーズも好きでした。
今、読み返してみたり、観直してみたなら、
私の撮っている人形写真のあれこれが、どこか似通っているようで、
自分でも多分呆れるぐらい、かな…。
私自身が気が付いていなかっただけで、
色彩感覚や趣向など、たっぷりと影響を受けていたようです。
しかし、横溝正史が、家族の血の繋がりや断絶に関わることがらを
物語の核として、何故あれだけ書き続けていたのか…
中学生の読書では理解しきれていなかったことが
今なら実感できる気がします。
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美しい子を眺めながら
相変わらず、とりとめのないことを、
今年もこうして書きつけていきます。
目にしてくださる皆様方、
どうか、ご容赦ください。