麗しの160cmドール

ドレスアップしたクッションドールと私が美しいと思うものたち。画像の無断使用はお断りしています。

ドールに関する覚書 memorandum about my dolls

Yori: Residence of J. F. Sebastian

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私のPCのすぐ傍に、この子がこんなふうに立っています。

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プラスチックの袋や梱包用の発泡スチロールのパッキンなど、

散らばっている雑多なものの中から彼女は私のしていることを見つめています。

カメラのレンズを透して見てみると、プラスチックが不思議な輝きを放っています。

何故か、坂口安吾の執筆中の、あの有名な写真を想いました。

何の理由も、脈絡もありません。

初めて目にした時の私は、中学生で、

暫く彼の、あの強い眼差しの虜になっていました。

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普段、人形を撮るときは、どこから光が来るかを意識しています。

そして、その子が一番その子らしく見える向きを探します。

この西の窓は、Alice38でも使いましたが、

小さい子を写すときのお気に入りの場所になっています。

しかし、本当は室内でも、もっと大きな空間で撮ってみたいと考えます。

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上は、彫刻家・田島享央己先生の作品『Forgetful』を見に行った京都市立美術館。

静かで整然としています。

私がこんな空間を所有できたら、時を経ずして、

J.F.セバスチャンが暮らすアパートのようになるでしょう。

ブレードランナーを何度見直しても、彼がロイ・バッティーに殺されなければならない

理由が分かりません。

自ら作った玩具に囲まれて、酸性雨の底に暮らしているだけ…

しかも急速に老いていく病とともに。

自分の好きな事物に囲まれて生きることを選んだ人には

あまり良いエンディングは訪れないのかな。

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夕日の消える、遠い西の彼方に

彼岸があると考えた中世の人々の思いも、なんだか分かるような気分です。