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麗しの160cmドール

ドレスアップしたクッションドールの画像が主となります。 その他、私が美しいと思うものも…

ドールに関する覚書 memorandum about my dolls

Amelie: The Exile Princess of the Moon

月齢12日の夜。

久しぶりに月を仰ぎ見ながら帰宅したので、なんとなくこの子の事を…。

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月を清浄の地とする感覚は、どこの国にもあるのでしょうか。

昔あこがれていた藤原良経の家集は「秋篠月清集」ですし

同じく、新古今和歌集藤原家隆の歌

ながめつつ思ふも寂し久方の月の都の明け方の空

透徹した美しさに魅せられました。

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その反面、「竹取物語」には、高校生の頃から何となく引っかかるものがありました。

雑誌「幻想と怪奇」で「かぐや變生」を読んだ所為なのかもしれませんが…。

赫映姫、迦具夜比売……その他、何だか禍々しい漢字表記を見た記憶もあります。

何故、月から地上に放逐されたのかという疑問は、誰しも思うところでしょうが、

私が一番ひっかかったのはこの件です。

ふと天の羽衣うち着せ奉りつれば、翁をいとほしく、かなしとおぼしつることも失せぬ。この衣着つる人は、もの思ひなくなりにければ、車に乗りて、百人ばかり天人具して上りぬ。

この世の穢れは、人々の心の中にあるのでしょうか?

邪な欲望が穢れであるのは当然でしょうが、

いとほしかなしと思う心も全て

この世の穢れに結びついているように、十代後半の私には思えました。

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むやみやたらに清らかなものに憧れていた頃。

その感覚は歳を経るにつれて薄れ、ほろ苦さや濁音も咀嚼しなければ

生きていけなかったのですが、phase12の月を仰ぎ見て、

久しぶりの気分になっているのは、忘れていたことをいくつか

思い出したからなのかもしれません。